2016年3月27日日曜日

「京都市美術館名品展」

由里本景子の「望遠鏡」が使われたポスターに目を奪われて、鹿児島市立美術館で開催中の「京都市美術館名品展」 に行く。



由里本景子「望遠鏡」

朝いちで行ったら先着プレゼントのクリアファイルをもらう。展示されてる作品に描かれた花々がちりばめられているもの。




京都市美術館に所蔵されてる日本画、特に美人画を集めた展覧会。以下は印象に残った絵についてのメモみたいな感想。



由里本景子「望遠鏡」は実際に見るとさらに華やかだった。着物姿の女の子が望遠鏡をのぞいている、というのはインパクトがあってポップだなーと思う

同じく由里本景子の「婦人像」。櫛を手にした黒髪の女性(モデルの三吉彩花さんに似てると思った)が籐の椅子に腰かけてる。綺麗な横顔。そして帯が白地にイチゴがあしらわれててかわいい


丹羽阿樹子「遠矢」
臙脂と黄のチャイナドレスを着た女性がタンポポが咲き乱れる草はらに片膝をつき、天に向かって矢を引いている絵。めちゃくちゃ格好良い。

太田聴雨「種痘」
天然痘の予防接種・種痘の瞬間を描いている。目にした瞬間「えっなんでこんな場面を描いたの!?」とびっくりする。初めこそ驚いたものの見れば見るほど引き込まれる。輪郭線がくっきりはっきりしていてその線を見るだけでも楽しめる

梶原緋佐子「暮れゆく停留所」
めちゃくちゃ疲れてる女の人の絵。本当に疲れている。見てるこっちも疲れてくる。こんなに疲れてる人の絵見たことない

前田青邨「観画」
絵を鑑賞するチャイナドレス姿の女性たちを描いた絵。手前に描かれた女性の黒目を斜め左下から見ると「キラッ」と赤く輝く点があった。正面、右から見たときは黒にしか見えないのに。チャイナドレスの赤が反射してるのか? それともそういう技法なのか?


一通り見てみて日本画に描かれる女の人って小松菜奈さんみたいな、眠たそうな目をした人が多いなと思った



最後に…見たかったけど、今回の展覧会には展示されてなかった絵。

中村大三郎「ピアノ」
ちなみにこの女性がピアノで弾いてるのはシューマンの「小さいロマンス」と「トロイメライ」らしい(『京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集』より)

個人的にはKIMONOSのアルバムジャケットでおなじみ。京都市美術館所蔵と聞いて「見られるかも!?」 と期待してたものの見られず。これはつまり京都市美術館に行くべし、ということなのかもしれない